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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科21巻7号

1967年07月発行

文献概要

臨床実験

Betamethasone眼軟膏の使用経験

著者: 錦織劭1 小山信一1 近藤武久1

所属機関: 1京都大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.871 - P.876

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I.緒言
 Cortisoneに始まる各種副腎皮質ホルモンの強力な抗炎症作用・抗アレルギー作用は,既に汎く知られる所であり,眼科領域においても,多くの疾患の治療に愛用せられるようになつて久しい。初期に用いられたCortisone, Hydrocortisone等は,水および電解質体謝に及ぼす影響,血圧上昇,血糖値上昇作用,消化性潰瘍の悪化,肺結核の再燃,悪化等の副作用がかなり著しく,より副作用の少ない副腎皮質ホルモン剤として,Pre—dnisolone, Prednisone, Methyl-prednisoloneおよびTriamcinolone等が,相次いで出現した。近年,最も新しい型の副腎皮質ホルモン剤として,DexamethasoneおよびBetamethasoneが登場し,全身的に,或いは局所的に,広く臨床に用いられようとしている。
 今回,我々は,BetamethasoneであるところのRinderon眼軟膏を,塩野義製薬より提供を受け,これを種々の眼疾患の治療に用いたので,その成績について,ここに報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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