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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科21巻8号

1967年08月発行

文献概要

臨床実験

輻湊不足,輻湊衰弱および調節衰弱に対するビタミンB1,B2,B6,B12の複合剤内服の効果について

著者: 井上浩彦1 松田繁美1 田中比紗乃1

所属機関: 1東京三鷹新川総合病院眼科

ページ範囲:P.963 - P.967

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I.緒言
 従来ビタミンB1が眼精疲労,神経炎,神経痛等に広く用いられてきたが,B1のみならず,B6,B12も神経親和性,神経栄養作用,鎮痛作用および全身代謝賦活作用等を有するので,これらを同時に投与することによつて,効果が一層顕著になることが期待される。一方B1代謝時にはB2が同時に排泄され,欠乏すると神経組織等に障害を起こす恐れがあるので,B1大量投与時にはB2も同時に投与することは合理的と考えられる。
 今回ビタミンB1,B2,B6,B12の複合剤であるノイロビタン錠が製造されたので,これを種々の原因による眼精疲労に使用して興味ある成績を得たが,本報では輻湊不足,輻湊衰弱および調節衰弱に対する効果について報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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