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臨床実験
ブルヌビーユ・プリングル氏母斑症の一症例
著者: 松浦啓之1
所属機関: 1鳥取大学医学部眼科学教室
ページ範囲:P.23 - P.26
文献購入ページに移動I.緒言
本症は1880年,神経学者Bournevilleにより,はじめて独立の疾患として報告された。のちに1890年皮膚科医Pringleにより,本症に脂腺腫の合併することが報告され,さらに眼底に腫瘍が発見されたのは1921年眼科医van der Hoeve1)をもつてはじめとする。それ以来本症は,顔面皮膚の脂腺腫,癲癇発作,精神薄弱がいわゆるtriasとなり診断上重要となつた。その一つや二つを欠くか,さらにtrias以外の症候のみからなる不完全型も現われて,本症はめずらしい疾患ではなくなつた。著者は最近triasを有する本症の典型例に遭遇したので報告する。
本症は1880年,神経学者Bournevilleにより,はじめて独立の疾患として報告された。のちに1890年皮膚科医Pringleにより,本症に脂腺腫の合併することが報告され,さらに眼底に腫瘍が発見されたのは1921年眼科医van der Hoeve1)をもつてはじめとする。それ以来本症は,顔面皮膚の脂腺腫,癲癇発作,精神薄弱がいわゆるtriasとなり診断上重要となつた。その一つや二つを欠くか,さらにtrias以外の症候のみからなる不完全型も現われて,本症はめずらしい疾患ではなくなつた。著者は最近triasを有する本症の典型例に遭遇したので報告する。
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