icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床眼科22巻1号

1968年01月発行

文献概要

臨床実験

Diamox静注の緑内障眼房水動態に及ぼす影響について—特に原発広隅角緑内障およびステロイド高眼圧について

著者: 北沢克明1

所属機関: 1千葉大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.67 - P.71

文献購入ページに移動
I.緒言
 Diarnox (Acetazolamide)が各種緑内障治療上有効な薬剤であることは衆知の事実である。Diamoxの眼圧下降機序として,その炭酸脱水素酵素阻害作用による房水産生の抑制が眼圧下降を結果することがBeckerらにより唱えられ,その後多くの研究者の支持するところとなり現在に至つている1)2)
 皮質ステロイド点眼による高眼圧については近年多くの報告により,その原発広隅角緑内障との類似性が指摘されてきたが3)4),一方,高眼圧発生に際して房水産生の増加が重要な役割を演ずること5)6),あるいは飲水試験特に飲水トノグラフィーの結果などから両者の相違点を重視する者もあり7),ステロイド高眼圧を即原発広隅角緑内障のmodelとすることには異論のあるところである。この点において,正常眼および原発緑内障眼で房水産生抑制により眼圧下降をきたすDiamoxがステロイド高眼圧眼にいかに作用するかは興味ある問題と思われる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら