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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科22巻10号

1968年10月発行

文献概要

臨床実験

緑内障,疑緑内障非手術眼の遠隔成績

著者: 山之内卯一1 三島恵一郎1 酒井忠1 白井彰1 中村晏子1 山下荘之助1

所属機関: 1長崎大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.1277 - P.1284

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I.はじめに
 われわれが緑内障の診断を下した場合に,患者から,「私の視力はいつまで保つでしようか」というような質問をしばしば受ける。しかし,われわれの教科書より得た知識では,急性うつ血性緑内障はともかくとして,単性緑内障,特に早期に発見できたものでは,その長期予後はもちろんのこと手術時期に関しては確信をもつて十分な説明はできない。また,緑内障手術を宣告された患者が転々と主治医を変えているのもよく見かけられることである。かれらははたして,どのような結果になつているのであろうか。これらの緑内障予後が明らかにされることにより,薬物治療の限界を考察するのに役立つと思われる。かかる観点から今度われわれは,緑内障,疑緑内障にして手術を行なわなかつたものの遠隔成績の調査を行なつたので,その結果を報告し,参考に供したい。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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