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臨床実験
眼症状を呈した非特異性脳脊髄炎症(いわゆるSMON)の4例
著者: 小沢博子1
所属機関: 1慶応義塾大学医学部眼科学教室
ページ範囲:P.1289 - P.1296
文献購入ページに移動I.緒言
近年わが国の各地で腹部症状を伴う脳脊髄炎症の症例が相ついで報告され1)〜14)25)〜28)30)32)34),昭和39年の日本内科学会のシンポジウムにおいては,この問題が取りあげられ15)〜24),ひとつの疾患単位ないしは「特異な所見を有する一群の疾患」と考えられるにいたつた。本症のさいには,視力障害を伴い,球後視神経炎と診断される例がかなり多いのであるが,これについて眼科方面での報告は茂木ら37),桑島ら36)38)40),丸尾ら39)および杉浦ら41)の報告があるのみである。著者は最近本院内科で本症と診断され,眼科的に所見を有した4例を経験し,眼症状の経過につき詳しく観察する機会を得たので報告する。
近年わが国の各地で腹部症状を伴う脳脊髄炎症の症例が相ついで報告され1)〜14)25)〜28)30)32)34),昭和39年の日本内科学会のシンポジウムにおいては,この問題が取りあげられ15)〜24),ひとつの疾患単位ないしは「特異な所見を有する一群の疾患」と考えられるにいたつた。本症のさいには,視力障害を伴い,球後視神経炎と診断される例がかなり多いのであるが,これについて眼科方面での報告は茂木ら37),桑島ら36)38)40),丸尾ら39)および杉浦ら41)の報告があるのみである。著者は最近本院内科で本症と診断され,眼科的に所見を有した4例を経験し,眼症状の経過につき詳しく観察する機会を得たので報告する。
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