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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科22巻10号

1968年10月発行

文献概要

第21回臨眼グループディスカッション

小児眼科

著者: 湖崎克・他1

所属機関: 1大阪市立小児保健センター

ページ範囲:P.1311 - P.1315

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午前の部
パネルディスカッション
テーマ「未熟児の眼科的管理
1.未熟児管理の最近の動向
 国立小児病院における未熟児の死因は,肺硝子膜症,頭蓋内出血および先天奇型が最も多く,感染症,肺出血がこれにつぎ,入院が遅れたために交換輸血を行なつたにもかかわらず,核黄疽で死亡したものが少数あつた。未熟児の死亡を減少させ,かつ後遺症を予防するために,これらの疾患に対する適切な管理が重要である。
 チアノーゼを示す未熟児には,チアノーゼを消失させる最低濃度の酸素を投与する。呼吸障害を有する未熟児には高濃度の酸素を投与しなければならないことがあるが,この場合は動脈血PO2を測定することが望ましい。われわれは側頭動脈より採血し,エレメーターでPO2を測定している。酸素投与中の未熟児のPO2は50〜150mmHgの間にあつたが,少数例は50mmHg以下,あるいは160mmHg程度の値を示した。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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