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眼・光学学会
Argon Gas Laserによる網膜光凝固の実験
著者: 野寄達司1 馬場賢一1 小松伸弥1 沖坂重邦1 小林春洋2
所属機関: 1順天堂大学医学部眼科学教室 2日本電気(株)
ページ範囲:P.1338 - P.1342
文献購入ページに移動近年種々のlaser装置が開発されて(Tab.1),すでに固体laser (ruby,neodymium,glassなど)は,その強いエネルギーを利用して,医学的応用が試みられている。特にruby laserは,網膜光凝固機として実用化され,すでに数年を経ている1)。またHe-Ne,Ar,Co2,N2,Kr,Xeなど多くのガスについて,laser発光の研究がすすめられている。これらは固体laserがパルス発光を原則とし,連続発光に技術的困難を伴うのと反対に,そのほとんどは連続発光であり,固体laserよりコヒレンシーが高いなどの特徴があつて2),工業方面に応用が開拓されている。
これらのgas laserのうちで安定性の高いHe-Ne gas laserはすでに光学機械への応用が行なわれている。しかしその波長が長い点では,ruby laser光に近似であるが,大出力を得難いために医療機械としては実用化されていない。
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