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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科22巻11号

1968年11月発行

文献概要

臨床実験

春季カタルについて

著者: 河瀬澄男1 佐伯譲1 桜井正則1 市辺恒雄1

所属機関: 1日本医科大学付属第二病院

ページ範囲:P.1375 - P.1379

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I.はじめに
 昭和28年小口,内木氏らにより「近年多発せる急性春季カタル」と題して発表され,引き続き昭和29年上岡,伊藤氏らの追加報告があつた。本症の原因についてはまだ不明の点も少なくないが,花粉説が唱えられ小口氏らの詳細な報告がある。一方急性春季カタルの存在に関しては,すでに一,二の教科書にも記載されているが,われわれ第一線の実地医には,学生時代に習得した春季カタルすなわち結膜に石垣状の乳嘴の増殖,牛乳をかけたような混濁というイメージが浸透しているためか,一般にはまだ本症に対する認識が薄いように思われる。
 そこでわれわれは今夏比較的多数の春季カタルを経験したので,そのいくつかを症例報告的に述べる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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