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臨床実験
合併散瞳暗室緑内障負荷試験—その2緑内障眼における成績
著者: 真壁禄郎12
所属機関: 1フランクフルト大学眼科 2元新潟大学眼科
ページ範囲:P.1519 - P.1522
文献購入ページに移動I.緒言
前篇に合併点眼散瞳暗室試験を考案し,十分多数の正常眼に試みて,生理的眼圧上昇限界値を推計学的に算出した。作用時間が短く,効果も比較的軽度の副交感まひ剤Mydriaticum-Rocheであるが,その点眼と暗室試験の併用で,正常眼に平均約3mmHgの有意の眼圧上昇を認め,圧上昇7mmHgまたはそれ以上を疑い,圧上昇9mmHgまたはそれ以上を確実に病的と見なし得ることが知られた。
本篇では初期緑内障眼(広隅角単性緑内障および狭隅角緑内障)における成績を報告し,特に広隅角単性慢性緑内障について検討する。
前篇に合併点眼散瞳暗室試験を考案し,十分多数の正常眼に試みて,生理的眼圧上昇限界値を推計学的に算出した。作用時間が短く,効果も比較的軽度の副交感まひ剤Mydriaticum-Rocheであるが,その点眼と暗室試験の併用で,正常眼に平均約3mmHgの有意の眼圧上昇を認め,圧上昇7mmHgまたはそれ以上を疑い,圧上昇9mmHgまたはそれ以上を確実に病的と見なし得ることが知られた。
本篇では初期緑内障眼(広隅角単性緑内障および狭隅角緑内障)における成績を報告し,特に広隅角単性慢性緑内障について検討する。
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