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特集 第21回臨床眼科学会講演集(その1)
ベーチェット氏病およびその他の疾患に対するγグロブリンの使用経験
著者: 氏原弘1 小暮美津子1 大島道1 平井福子1 亀山和子1 河野芙美子1 橋本広子1 水谷敏子1
所属機関: 1東京女子医科大学眼科学教室
ページ範囲:P.111 - P.120
文献購入ページに移動ベーチェット氏病は1937年Behçet1)が,皮膚粘膜および眼に特異の症状を有する一連の疾患を報告して以来,その名がつけられている。
病理組織学的に膠原病の一種であるといわれているが2),その病因論はいまだ十分に解明されずしたがつて治療法も種々試みられているが,適確なものはなく,視力に対する予後は非常に悪く,鹿野氏ら3)によれば治癒率5%といわれ,いまやそのリハビリテーションの点で,社会問題としてとりあげられるようになつてきている。
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