文献詳細
特集 第21回臨床眼科学会講演集(その1)
文献概要
Ⅰ.緒言
著者は昭和37年1月以来,わが国における眼トキソプラスマ症を系統的に研究してきたが,その間に遭遇したトキソプラスマ性網脈絡膜炎は86症例(血清反応陽性で典型的な臨床像を有するもの)に達し,疑わしい症例を加えると170例を越えた。この間,各種眼疾患のトキソプラスマ血清反応成績1),活動性病巣を有する症例報告2),スピラマイシン治療法紹介3),後天性眼トキソプラスマ症と関係が深いRieger型網脈絡膜炎の紹介4),螢光眼底写真撮影法の本症への応用5)などを逐次眼科誌上に発表してきた。今回は,トキソプラスマ性網脈絡膜炎86症例の臨床像を介して本症の問題点を論じていきたい。
著者は昭和37年1月以来,わが国における眼トキソプラスマ症を系統的に研究してきたが,その間に遭遇したトキソプラスマ性網脈絡膜炎は86症例(血清反応陽性で典型的な臨床像を有するもの)に達し,疑わしい症例を加えると170例を越えた。この間,各種眼疾患のトキソプラスマ血清反応成績1),活動性病巣を有する症例報告2),スピラマイシン治療法紹介3),後天性眼トキソプラスマ症と関係が深いRieger型網脈絡膜炎の紹介4),螢光眼底写真撮影法の本症への応用5)などを逐次眼科誌上に発表してきた。今回は,トキソプラスマ性網脈絡膜炎86症例の臨床像を介して本症の問題点を論じていきたい。
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