文献詳細
特集 第21回臨床眼科学会講演集(その1)
文献概要
Ⅰ.緒言
新生児網膜出血は,分娩時におけるもつとも発生頻度が高い眼外傷の一つであるにもかかわらず,予後が良好であるためあまり注意が払われていない。しかしその要因は,産道圧迫によるとはいえ,発生機序についてはなお不明の点が多い。そこで,産道弛緩,児のアノキシアなどが考えられる麻酔分娩というものを通して,その発生動態について研究した。
新生児の頭蓋内出血は新生児死亡の原因として主要な地位を占めている。しかし新生児においては,生理的状態と病的なものとの境界が明瞭でなく,検査も困難なことが多い。頭蓋内出血の検査方法には,穿刺による髄液検査も行なわれる。新生児脳波を記録することは,脳実質の機能低下を異常脳波として表現するが,新生児の脳波は成人のそれに比し,異常脳波の判定はむずかしく,まだ定説がみられない。
新生児網膜出血は,分娩時におけるもつとも発生頻度が高い眼外傷の一つであるにもかかわらず,予後が良好であるためあまり注意が払われていない。しかしその要因は,産道圧迫によるとはいえ,発生機序についてはなお不明の点が多い。そこで,産道弛緩,児のアノキシアなどが考えられる麻酔分娩というものを通して,その発生動態について研究した。
新生児の頭蓋内出血は新生児死亡の原因として主要な地位を占めている。しかし新生児においては,生理的状態と病的なものとの境界が明瞭でなく,検査も困難なことが多い。頭蓋内出血の検査方法には,穿刺による髄液検査も行なわれる。新生児脳波を記録することは,脳実質の機能低下を異常脳波として表現するが,新生児の脳波は成人のそれに比し,異常脳波の判定はむずかしく,まだ定説がみられない。
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