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特集 第21回日本臨床眼科学会講演集 (その2)
レプリカ法による水晶体線維突起様構造の研究—第1報各種動物眼の水晶体における比較研究
著者: 松浦啓之1 渡辺猛1
所属機関: 1鳥取大学医学部眼科学教室
ページ範囲:P.304 - P.307
文献購入ページに移動電子顕微鏡的に,水晶体線維が小さな原形質突起を有することは,これまで多くの学者により指摘されている。この小突起の存在について,藤山ら1),二神2)らは,常時調節を強要されている水晶体線維のズレを防止するのに役立つ構造ではなかろうかと推測した。
さらに二神3)は,レプリカ法により,フォルマリン固定家兎水晶体皮質線維の突起構造を観察して,Gullstrandが調節時の水晶体変形による屈折率の増加が,線維のinterpenetrationによると推定したことの説明に好都合であるかも知れないが,その生理的意味づけには慎重でありたいと述べている。
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