文献詳細
特集 第21回日本臨床眼科学会講演集 (その2)
文献概要
I.緒言
近年,網膜剥離の手術法の改良・進歩に伴つて,単なる裂孔閉塞手術のみならず,強膜側あるいは硝子体側よりする復位促進手術が積極的にとられるようにになつてきたが,なかでもArruga(1957)の赤道絞縛法は,操作が簡易で,確実な眼球壁の圧入すなわち網・脈絡膜の接近が確実に得られ,術後の反応炎症も軽微であるところから多くの人がとりあげるようになつている術式である。
しかし本法は,復位促進手術群のうちで,異物を使用する方法であつて,簡易で復位促進効果は優秀であるにせよ,その欠点についてなお検討せねばならないと考えられる術式でもある。
近年,網膜剥離の手術法の改良・進歩に伴つて,単なる裂孔閉塞手術のみならず,強膜側あるいは硝子体側よりする復位促進手術が積極的にとられるようにになつてきたが,なかでもArruga(1957)の赤道絞縛法は,操作が簡易で,確実な眼球壁の圧入すなわち網・脈絡膜の接近が確実に得られ,術後の反応炎症も軽微であるところから多くの人がとりあげるようになつている術式である。
しかし本法は,復位促進手術群のうちで,異物を使用する方法であつて,簡易で復位促進効果は優秀であるにせよ,その欠点についてなお検討せねばならないと考えられる術式でもある。
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