icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床眼科22巻3号

1968年03月発行

特集 第21回日本臨床眼科学会講演集 (その2)

糖尿病患者の白内障手術後にみられる前房形成不全について

著者: 徳田久弥1 米村温夫1 大坪成二1

所属機関: 1熊本大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.331 - P.335

文献概要

I.緒言
 糖尿病患者の白内障手術後に起こる合併症にはいろいろあるが,最近多くの人達によつて問題にされているのは,術後にみられる前房形成不全である。糖尿病患者は手術的操作が加えられた場合,正常の人よりも虹彩炎を起こしやすい。したがつて前房形成不全が長びいた問題には虹彩前癒着を起こしやすく,そのために続発緑内障を起こす頻度は正常の場合よりも多くなり,視力の予後に大きく関係する。
 しかしながら今までの報告をみてみても,どのような場合に起こりやすいのか,その原因はなんであるか,そしてそのような場合の対策はどうしたらよいかなどについてくわしくふれたものは皆無である。私達はその点について調査検討し加えた結果,いささかの知見を得たのでここに報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら