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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科22巻3号

1968年03月発行

文献概要

特集 第21回日本臨床眼科学会講演集 (その2)

白内障全摘時のα—キモトリプシン使用後にトラジロールで洗う法

著者: 大石省三1 正司和夫1 猪本朝江1 黎燕楽1

所属機関: 1山口大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.339 - P.345

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I.緒言
 白内障の全摘術にα—キモトリプシン(α—キモと略す)を使用し,チン氏帯を容易に溶解離断せしめる方法は,現在まで多くの医家が賞用しているが,この際α—キモが眼の他の組織にも何等かの影響を及ぼすことが案じられ,この問題が取り上げられている。事実断帯後その作用を直ちにinactivierenさすことができれば,都合がよいと考える。
 Bayer社で発売しているTrasylolはPankreasの疾患に著効があり,その作用がカリクレイン,キモトリプシンおよびα—キモにもinhibitorとして作用することを知り(多価蛋白分解酵素阻害剤),一定期間作用きせた後にこの液で洗うことを考え,白内障40例に行なつたのでその成績を述べる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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