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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科22巻4号

1968年04月発行

文献概要

特集 第21回臨床眼科学会講演集(その3)

卵黄様黄斑変性と網膜色素上皮剥離

著者: 塚原勇1 三木弘彦1 横谷健一1

所属機関: 1関西医科大学眼科学教室

ページ範囲:P.429 - P.436

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I.緒言
 Best1)により記載された遺伝性黄斑変性(Best型)の初期に,黄斑部に卵円形で境界鮮明な嚢腫様の検眼鏡所見が認められ,これが卵黄に似ているという理由からZahnen2)らがKyste vitelli—fome congénital de la maculaと呼んで以来,最近では卵黄様黄斑変性Vitelliform degerationof the maculaという呼び名が広く用いられ,François3)らによれば欧米においては約60名の報告があるといわれる。わが国では私どもの調べた範囲では,湯口謹治4)の1例がこれに相当すると推定されるが,他には報告が見当らない。外国の報告でも,初期の卵黄様病巣の所見の解釈については釈然とした説明はない。私どもはこの疾患と思われる3例を経験し,螢光眼底写真撮影を行ない,卵黄様の病巣所見の解釈に知見を得たと思うので,報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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