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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科22巻4号

1968年04月発行

特集 第21回臨床眼科学会講演集(その3)

涙小管閉塞に対する涙小管涙嚢吻合術について

著者: 丸尾敏夫1 久保田伸枝1 谷合方子1 林恵美1

所属機関: 1東京大学医学部分院眼科

ページ範囲:P.437 - P.439

文献概要

I.緒言
 涙道の閉塞に基因する流涙症のうち,鼻涙管閉塞および慢性涙嚢炎に対しては,涙嚢鼻腔吻合術が根治的治療法として確立されているが,涙小管閉塞に対しては,現在まだよい方法は見出されていない。そのため,涙小管閉塞による流涙症は難治流涙症として,根治的治療法の開発が期待されている。
 私どもは涙小管閉塞に対して,閉塞部を切除し,涙小管を涙嚢に直接縫合する方法を考案した。この方法で涙小管閉塞10例に手術を行ない,とくに涙小管閉塞のうち,大部分を占める閉塞部位が涙嚢付近にあるものにはすぐれた成績が得られたので,涙小管閉塞に対する根治的治療法として,それを紹介しておきたいと思う。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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