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特集 第21回臨床眼科学会講演集(その3)
先天性味涙症候群について
著者: 植村恭夫1 田村秀子1
所属機関: 1国立小児病院眼科
ページ範囲:P.489 - P.496
文献購入ページに移動味涙反射(gusto-lacrimal reflex)とは,食事のときに涙液分泌増加の起こる背理性の反射で,別名「わにの涙症候群」(the syndrome ofcrocodile tears)と呼称されている。この反射は,1913年Oppenheim, Engelenによつて最初に注目され,1924年,Bingがgusto-lacrimalrefiex (略称g.l.r.)なる名称を用いた。
1928年Bogoradは,本反射について詳細な報告をなし,the syndrome of cro—codile tearsなる名称を用い,今日,この両者が使用されているが,名称としては,gusto-lacrimal re—flexが適当とされている。
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