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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科22巻4号

1968年04月発行

文献概要

特集 第21回臨床眼科学会講演集(その3)

視力の発達加速現象

著者: 大江謙一1

所属機関: 1大蔵省印刷局小田原病院

ページ範囲:P.519 - P.521

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I.はじめに
 1935年Koch, E.W.が人間の発達速度は世代を新たにするにつれ促進されていくという事実を明示した。この人間の身体の成長,成熟の過程の変移,すなわち発達速度の増加を発達加速現象と呼んでいる。発達加速現象は成長成熟という人間の身体発育のすべてを含むいろいろの側面に現われ,単なる個別現象ではない。これまでに身長,体重の増加の加速,歯牙発生の前傾,初潮年齢の前傾などが報告されている。
 筆者は本年,保育園児約2,200名の視力測定を行ない,その成績を5年前の保育園児と比較し,平均視力の増強が認められた。これは視力における発達加速現象であろうと思われるので報告するしだいである。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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