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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科22巻4号

1968年04月発行

文献概要

臨床実験

Cyclopentolateの臨床

著者: 百瀬皓12 井上潤一12

所属機関: 1奈良県立医科大学眼科学教室 2桐生厚生総合病院眼科

ページ範囲:P.569 - P.577

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I.緒言
 1952年,Treves & Testa1)がarylacetic acidとalkyl, aminoalkylおよびN-piperidinoalkylのesterである一連の化合物を合成し,そのうちphenylacetic acidとaminoalkylのesterの3つ,彼らがCompound 75G.T., 92G.T., 93G.T.と名付けた下記のごとき構造をもつ化合物は,その後いずれもatropine様の散瞳,調節麻痺作用があることが報告された。
 引続きこの3つの化合物の作用については多くの研究2〜8)10)が行なわれ,このいずれもがshort—acting cycloplegicsとして有用であるが,そのうちでも現在cyclopentolateと呼ばれ,Cy—clogylの商品名で,米国において市販されている75G.T.が最も短い,しかし十分深い調節麻痺作用をもち,かつほとんど無刺激で,調節麻痺作用時間の長いatropineやhomatropineに代つて屈折検査によりよく利用できることが知られた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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