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連載 眼科図譜・128
色素性緑内障の1症例
著者: 高瀬正弥1
所属機関: 1東京大学医学部眼科学教室
ページ範囲:P.813 - P.814
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本症は,本邦においてはまつたく稀な緑内障である。症例は,23歳男子であり,緑内障発病は,14歳ごろと推定される。両眼ともに軽度の近視性乱視を認める。
経過は単性緑内障と非常に良く似ており,進行は遅く,初診時の眼圧も異常な高さは示さず,tonography検査で,C値は,右≒0.08,左≒0.11を示した。散瞳時に眼圧上昇を認めた。視野には緑内障性の狭窄,欠損が認められた。隅角は広隅角である。眼内色素異常は,隅角全周に高度色素沈着があり,Krukenberg's spindleが角膜裏面に認められ,さらに水晶体後のう表面に異常色素付着を観察した。
本症は,本邦においてはまつたく稀な緑内障である。症例は,23歳男子であり,緑内障発病は,14歳ごろと推定される。両眼ともに軽度の近視性乱視を認める。
経過は単性緑内障と非常に良く似ており,進行は遅く,初診時の眼圧も異常な高さは示さず,tonography検査で,C値は,右≒0.08,左≒0.11を示した。散瞳時に眼圧上昇を認めた。視野には緑内障性の狭窄,欠損が認められた。隅角は広隅角である。眼内色素異常は,隅角全周に高度色素沈着があり,Krukenberg's spindleが角膜裏面に認められ,さらに水晶体後のう表面に異常色素付着を観察した。
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