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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科22巻6号

1968年06月発行

文献概要

第21回臨眼グループディスカッション

緑内障(第9回)

著者: 須田経宇1

所属機関: 1熊大

ページ範囲:P.877 - P.882

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須田:第9回グループディスカッションを始めます。
宿題報告
1.基礎篇
1) suctioncupの原理
2) cupの大いさ,縁の曲率半径とsuction効果cup内縁の大いさによつて,inflowが異なる。最適は12.0mm径がよい。縁の曲率半径は従来のstandardcupでは12.7mmを採用している。しかし,このrの大きさによつてもinfiowが異なる結果となるので,種々実験の結果r=14mmか15mmが最も適していることが明らかにされた。試みに縁の1/2を除去したcupでsuctionを行なうと,予想に反してinflow量は大きく,縁の全部ついたcupと大きな差がない。その差は実験により,比較的高い眼圧レベルに起こつてくることがわかつた。そこでr=12.7mmとr=15mmの差の出た原因を再考し,おそらくは強膜外の軟部組織吸引によるsuction効果の阻害はr=15mmが少ないためと推論した。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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