文献詳細
文献概要
眼・光学学会
初期暗順応
著者: 江森康文1 細渕安弘1
所属機関: 1千葉大学工学部
ページ範囲:P.909 - P.914
文献購入ページに移動I.まえがき
明順応から暗順応に移るときの眼の感度の変動は,瞬時判別域(instantaneous threshold)と呼ばれ,視覚機構を解明するにはきわめて重要な意味をもつている。
この種の実験は,古くはBlanchard, Hartline,Graham, Boyntonらにより深く研究されている。とくに,初期暗順応に関しては,1918年J.Blanchard1)によって初めて行なわれた。彼の実験は満足すべきものではなかつたが,明順応で種々の強度,色について行なつた瞬時判別域は,視覚において桿状体と円錐体との機能差を示した。その後Hecht2)により1937年再検討され,ほぼ同様な結論に達した。ついで1947年Crawford3)は順応光の変化の前後の視覚状態の変化を測定した。最近においては,H. D. Baker4), R. M.Boynton5)らにより行なわれた。
明順応から暗順応に移るときの眼の感度の変動は,瞬時判別域(instantaneous threshold)と呼ばれ,視覚機構を解明するにはきわめて重要な意味をもつている。
この種の実験は,古くはBlanchard, Hartline,Graham, Boyntonらにより深く研究されている。とくに,初期暗順応に関しては,1918年J.Blanchard1)によって初めて行なわれた。彼の実験は満足すべきものではなかつたが,明順応で種々の強度,色について行なつた瞬時判別域は,視覚において桿状体と円錐体との機能差を示した。その後Hecht2)により1937年再検討され,ほぼ同様な結論に達した。ついで1947年Crawford3)は順応光の変化の前後の視覚状態の変化を測定した。最近においては,H. D. Baker4), R. M.Boynton5)らにより行なわれた。
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