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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科22巻7号

1968年07月発行

臨床実験

中心性網膜脈絡膜炎の臨床(第1報)—中心性網膜脈絡膜炎における眼底後極部血管の態度

著者: 渡辺千舟1 吉田繁一1 藤堂勝己1

所属機関: 1大阪医科大学眼科学教室

ページ範囲:P.987 - P.991

文献概要

I.緒言
 診断技術の進歩に伴つてその病態が究明され,かつ,有効な薬剤の出現によつて恩恵を蒙むるにいたつた多くの疾患がある反面,いまだに病因不明のまま,対症療法のみで過ごされている疾患がある。そのなかでも,近来増加の傾向を示しつつあるいわゆる中心性網脈絡膜炎は,その原因,原発病巣などについて,識者間でもなお意見の一致をみていない,いわば眼科領域での盲点ともいうべき疾患の一つである。
 その主なる理由は,剖検例に乏しい上に,生井氏の報告例ではpreretinalに,上岡氏の例ではsubretinalに滲出液を認めた以外に,病理組織的所見にいくつかの相異点があることによつている。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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