文献詳細
第21回臨眼グループディスカッション
文献概要
1.無水晶体眼の全層角膜移植について—附水晶体同時摘出例—
先に全層角膜移植術の緑内障予防処置として,術時に虹彩毛様体解離および虹彩根部切除を施行することを推賞した。その症例中の11眼は無水晶体眼であり,またその他の4眼おいては同時に水晶体摘出術を試みたものである。これら11眼中透明癒着したものは7眼(63.3%)を数え,また同時水晶体全摘出術を試みたものの4眼中2眼に透明治癒をみた。その中1例に術中硝子体脱出をみたのみである。
なお,手術に際しては,術前処置としてmannitolの静注などによる十分な減圧と,術中Frielinga's ringの装着による眼球萎縮防止と,術後は縫合を密にして生理的食塩水の注入により確実な前房再生を行なつたところ,透明治癒が多数の例に得られた。
先に全層角膜移植術の緑内障予防処置として,術時に虹彩毛様体解離および虹彩根部切除を施行することを推賞した。その症例中の11眼は無水晶体眼であり,またその他の4眼おいては同時に水晶体摘出術を試みたものである。これら11眼中透明癒着したものは7眼(63.3%)を数え,また同時水晶体全摘出術を試みたものの4眼中2眼に透明治癒をみた。その中1例に術中硝子体脱出をみたのみである。
なお,手術に際しては,術前処置としてmannitolの静注などによる十分な減圧と,術中Frielinga's ringの装着による眼球萎縮防止と,術後は縫合を密にして生理的食塩水の注入により確実な前房再生を行なつたところ,透明治癒が多数の例に得られた。
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