icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床眼科22巻8号

1968年08月発行

文献概要

臨床実験

新抗結核剤Ethambutol〔dextro−2,2'—(ethylenediimino)—di−1—butanol・2HCl〕による眼障害例について

著者: 玉井嗣彦1

所属機関: 1鳥取大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.1068 - P.1077

文献購入ページに移動
I.緒言
 Ethambutol〔dextro−2,2'—(ethylenediimino)—di−1・butanol・2HCl〕は既存の結核剤に感受性の結核症は勿論,耐性を示す重症結核症に対しても,単独または併用療法で優れた治療効果を示す新しい二次抗結核剤で,1961年米国のWilkinsonら23)により合成開発されたものである(第1図)。その基礎的臨床的成績の優秀性は多くの報告にみるところであるが,眼に対する副作用の点で今一つ一沫の不安をもつて迎えられている事実も否定できない。
 今回,某療養所よりEthambutol服用中視力障害を生じた2例の患者をみる機会を得,本剤服用による眼障害例について若干の検討を加えたのでここに報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?