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臨床実験
糖尿病性網膜症の治療に対する二,三の考察について
著者: 大岡良子1 河本道次1 森川幸子1 松岡洋子1
所属機関: 1東邦大学医学部眼科学教室
ページ範囲:P.1081 - P.1087
文献購入ページに移動現在のところ糖尿病性網膜症の治療に関して,根本的には糖尿病の内科的コントロールが基礎的治療法であり,眼科領域ではもつばら対症療法が行なわれている。
今回われわれは糖尿病性網膜症の一治療法として,主として脂血清浄作用,脱コレステロール作用などがあるとされているデキストラン硫酸の一製剤であるMDSを使用し,全身的な面からの治療効果を検討し,あわせて対症療法として最近種々なる網膜症に用いられているVB1,VB6,VB12の合剤であるVitamedin使用例と,また従来よりその効果を認められているATP製剤の腸溶錠を用いた症例につき,おのおの治療効果について比較検討した結果をここに報告する。
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