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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科22巻8号

1968年08月発行

文献概要

臨床実験

糖尿病性網膜症の治療に対する二,三の考察について

著者: 大岡良子1 河本道次1 森川幸子1 松岡洋子1

所属機関: 1東邦大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.1081 - P.1087

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I.はじめに
 現在のところ糖尿病性網膜症の治療に関して,根本的には糖尿病の内科的コントロールが基礎的治療法であり,眼科領域ではもつばら対症療法が行なわれている。
 今回われわれは糖尿病性網膜症の一治療法として,主として脂血清浄作用,脱コレステロール作用などがあるとされているデキストラン硫酸の一製剤であるMDSを使用し,全身的な面からの治療効果を検討し,あわせて対症療法として最近種々なる網膜症に用いられているVB1,VB6,VB12の合剤であるVitamedin使用例と,また従来よりその効果を認められているATP製剤の腸溶錠を用いた症例につき,おのおの治療効果について比較検討した結果をここに報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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