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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科22巻8号

1968年08月発行

文献概要

臨床実験

パロチン錠の老人性白内障進行防止効果について

著者: 松下和夫1 谷美子1 津村暁1 宮浦康児1

所属機関: 1大阪市交通局病院眼科

ページ範囲:P.1089 - P.1093

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I.緒言
 20世紀は視覚文化の時代だといわれている。現代,たとえ少しでも視覚障害を有することは,労働能力の低下はいうに及ぼず,快適にして自由な日常生活を送ることが許されない。
 眼科臨床において,老人性白内障患者は近年増加の傾向がみられている。これは最近の医療の目ざましい普及によつて,成人病と眼との関係が重要視され,精密な眼底検査を行なうケースが増加し,老人性白内障を発見する機会が多くなつたこともあろうが,根本的には平均余命が延長し,老年人口の増加に伴つて起こつた必然的な増加現象とみるべきであろう。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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