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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科22巻8号

1968年08月発行

文献概要

談話室

ネパールにおける眼科の集団治療—ネパールの民族と歴史(その3)

著者: 神谷貞義1

所属機関: 1奈良県立医科大学眼科学教室

ページ範囲:P.1145 - P.1150

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第3部ネパールの近代史
現ネパール王家,グルカ王朝の成立
 第二次世界大戦の時に日本兵と戦い,また一部は日本に傭われ英国と戦い,また最近はホンコンで暴徒慎圧に当つているグルカ兵とは,英国に傭用されているネパール人のことである。現ネパール,シャー王家はグルカであるが,通称のグルカ兵が,グルン,タマン,ライ,ランガール,リンブであるのと民族的には異なるのである。本来の民族学的な意味でのグルカは,インドの北部に住む種族,殺帝利族の商と称する精桿な種族で,1303年インドから追放され,最初ネパールの中央部の丘陵に逃れて避難していたが,そこに定着し,しだいに勢力を拡大していつた。1559年に小都市グルカに住んでいた王を打ち破つてそれを支配した。このことからグルカの名が生まれた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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