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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科22巻9号

1968年09月発行

文献概要

臨床実験

Grönblad-Strandberg's Syndromeの2例

著者: 神鳥文雄1 渡辺猛1 松浦啓之1

所属機関: 1鳥取大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.1183 - P.1188

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I.緒言
 網膜における色素線条は,1889年Doyneにより初めて記載された。その後Plage (1891),Mnapp (1892)らにより"angioid streaks"と命名された。一方皮膚の病変に関しては1884年Balzerにより初めて記載され,のちにParier (1896)により"pseudoxanthoma elasticurnと命名された。しかしこの両者がしばしば合併して見られることから,1929年Grönblad1)が皮膚科医Strandbergの協力を得て,その後このangioidstreaksとpseudoxanthoma elasticumの合併する症例を"Grönblad-Strandberg's syndrome"と呼ぶようになつた。両者の合併はGrönblad1)によれば,文献的にangioid streaksの67例中57例(85%)にpseudoxanthoma elasticumを,またScholzは137例中59%に認めたと述べているが,いずれにしてもかなり高率に合併するようである。現在までに多数本症の報告がなされれていて,さほど稀な疾患ではないが,著者らは最近,本症2例を経験し,うち1例は同疾患に両眼の脈絡膜欠損と虹彩欠損,右眼の小眼球症などの眼異常を伴つた比較的稀な例に遭遇したので報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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