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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科23巻1号

1969年01月発行

文献概要

特集 第22回日本臨床眼科学会講演集 (その1)

全身症状を伴う眼疾患における抗核抗体,抗DNA抗体および抗マイコプラズマ抗体

著者: 国司昌煕1

所属機関: 1山口大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.57 - P.61

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I.緒言
 Systemic Lupus Erythematosus (SLE)は自己免疫疾患とされており,患者血清中には抗核抗体,抗DNA抗体が高率に検出されるが,Burnsら1)はhistoplas—mic chorioretinitis, toxoplasmic chorioretinitisの患者血清中にもDNA抗体が検出されるものがあり,これら疾患には,自己免疫的な要因が関与しているのかもしれないと述べ,また著者2)はベーチェット症候群発作期の患者血清中にはマイコプラズマ(M.hominis type 1)抗体の上昇しているものがあることを発表した。
 全身症状を伴う眼疾患,たとえばベーチェット症候群,Vogt—小柳—原田症候群,筋無力症など,その発症のメカニズムは不明なものが多く,これら疾患の病因解明の手がかりとして患者血清中における抗核抗体,抗DNA抗体,および抗マイコプラズマ抗体を測定した。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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