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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科23巻1号

1969年01月発行

文献概要

臨床実験

糖尿病性網膜症の臨床的観察—デキストラン硫酸の使用経験

著者: 山本隆朗1

所属機関: 1兵庫県立加古川病院眼科

ページ範囲:P.123 - P.129

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I.緒言
 糖尿病性網膜症の治療として,今日までいろいろな方法が用いられ,使用された薬剤の報告も多数あるが,決定的な治療法は確立されていない。過去の報告にもあるように,糖尿病性網膜症の発症および進行因子は種々あり,その原因はきわめて複雑なものであることは推察できる。したがつて治療法においても同様であり,決定的治療法を確立することは非常に困難なものであろう。
 今回,著者は糖尿病性網膜症の患者15症例に対し,脂血清澄化作用,線維素溶解作用,抗ヒアルロニダーゼ作用などを有し,抗動脈硬化剤として注目されているデキストラン硫酸を投与し,かなりの効果が認められたので,その結果を報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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