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臨床実験
糖尿病性網膜症の臨床的観察—デキストラン硫酸の使用経験
著者: 山本隆朗1
所属機関: 1兵庫県立加古川病院眼科
ページ範囲:P.123 - P.129
文献購入ページに移動I.緒言
糖尿病性網膜症の治療として,今日までいろいろな方法が用いられ,使用された薬剤の報告も多数あるが,決定的な治療法は確立されていない。過去の報告にもあるように,糖尿病性網膜症の発症および進行因子は種々あり,その原因はきわめて複雑なものであることは推察できる。したがつて治療法においても同様であり,決定的治療法を確立することは非常に困難なものであろう。
今回,著者は糖尿病性網膜症の患者15症例に対し,脂血清澄化作用,線維素溶解作用,抗ヒアルロニダーゼ作用などを有し,抗動脈硬化剤として注目されているデキストラン硫酸を投与し,かなりの効果が認められたので,その結果を報告する。
糖尿病性網膜症の治療として,今日までいろいろな方法が用いられ,使用された薬剤の報告も多数あるが,決定的な治療法は確立されていない。過去の報告にもあるように,糖尿病性網膜症の発症および進行因子は種々あり,その原因はきわめて複雑なものであることは推察できる。したがつて治療法においても同様であり,決定的治療法を確立することは非常に困難なものであろう。
今回,著者は糖尿病性網膜症の患者15症例に対し,脂血清澄化作用,線維素溶解作用,抗ヒアルロニダーゼ作用などを有し,抗動脈硬化剤として注目されているデキストラン硫酸を投与し,かなりの効果が認められたので,その結果を報告する。
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