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臨床実験
Lincomycinの眼内移行に関する研究I—Lincomycinの局所使用について
著者: 今井正雄1
所属機関: 1新潟大学医学部眼科学教室
ページ範囲:P.1175 - P.1182
文献購入ページに移動I.緒言
Lincomycin (以下LCM)は1962年,米国Upjohn社によつて開発された新しい抗生剤で,新放線菌Streptomyces lincolnensis var.lin—colnensisの培養濾液より得られた塩基性の抗生物質である。白色の結晶で水に易溶,メタノールおよびエタノールに可溶で,分子式はC18H34N2O6S・HClH2O,分子量は約461である。
本剤はMacrolidesと同様,蛋白合成阻害剤であるが,Macrolidesのように構造式中に巨大な環状ラクトン構造をもたない点で,これと区別されている。しかしその抗菌スペクトルはグラム陽性菌に限られていること,Macrolides系抗生剤に高度耐性のブドウ球菌は,LCMに対しても高度耐性であることなどにより,Macrolides類似の抗生剤と考えられている。
Lincomycin (以下LCM)は1962年,米国Upjohn社によつて開発された新しい抗生剤で,新放線菌Streptomyces lincolnensis var.lin—colnensisの培養濾液より得られた塩基性の抗生物質である。白色の結晶で水に易溶,メタノールおよびエタノールに可溶で,分子式はC18H34N2O6S・HClH2O,分子量は約461である。
本剤はMacrolidesと同様,蛋白合成阻害剤であるが,Macrolidesのように構造式中に巨大な環状ラクトン構造をもたない点で,これと区別されている。しかしその抗菌スペクトルはグラム陽性菌に限られていること,Macrolides系抗生剤に高度耐性のブドウ球菌は,LCMに対しても高度耐性であることなどにより,Macrolides類似の抗生剤と考えられている。
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