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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科23巻11号

1969年11月発行

臨床実験

非ステロイド消炎剤の眼科的実験—一種の組織浮腫法について

著者: 上岡輝方1

所属機関: 1慈恵医大眼科学教室

ページ範囲:P.1273 - P.1276

文献概要

I.はじめに
 ステロイドホルモンの副作用およびその離脱の困難さが問題となるにつれて,近時,いわゆる非ステロイド消炎剤と称されるものが続々と開発され,まさに花盛りとでもいうべき盛況さでおびただしい数の臨床報告が,各臨床雑誌の誌面を賑わしている。
 現在までにわが眼科領域で報告された多くの臨床実験からは,必ずしもその効果は満足すべきものではなく,肝腎のBehcet氏病を代表とするUeitisに対する効果はほとんど期待できず,その適応は主として外傷性の炎症に対してであつて,特に手術後の反応性刺激症状の抑制にこそ本剤の最大の特徴があろうかと思われる。著者自身は,非ステロイド消炎剤のこれらの特性から,本剤を主として手術後の消炎の目的に限つて使用し,術後の虹彩刺激症状の抑制にかなりの臨床効果を認めてきた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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