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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科23巻11号

1969年11月発行

文献概要

銀海余滴

視力矯正か屈折矯正か

著者: 湖崎克1

所属機関: 1大阪市立小児保健センター

ページ範囲:P.1331 - P.1331

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 われわれが眼科医として教育を受けたさい,最初に教わるのはcorrectionである。視力検査,屈折検査とともに,眼科医第一歩として,われわれは習熟しているはずである。ところが十分な知識を持つているはずのcorrectionで最近疑問に思えることが幾多もあらわれてきた。
 それは,correctionが視力矯正の意味か,屈折矯正の意味なのか不明だからである。われわれが小児保健センター外来で小児の屈折異常を検査していて,明らかに強い屈折異常を持つているにもかかわらず,眼鏡を全く用いていない小児があまりに多すぎる。その時今までに眼科医に受診したさい,眼鏡使用をすすめられなかつたかを問いただすと,すべて眼科医が,眼鏡で矯正視力が出ないからとか,眼鏡の効果がないからとかいつた理由で,眼鏡をすすめていない。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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