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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科23巻12号

1969年12月発行

文献概要

臨床実験

Persistent Hypoglossal Arteryを伴つた脈なし病の1例

著者: 須田栄二1 木戸愛子1 大沢武志2

所属機関: 1青森県立中央病院眼科 2弘前大学医学部神経精神科

ページ範囲:P.1377 - P.1386

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I.緒言
 胎生初期に内頸動脈と脳底動脈との間には,いくつかの吻合路があるが,発育の途上で次第に吸収されて消退するのが普通である。しかしまれに,これらの吻合路が成人で遺残していることがある。この遺残吻合路は上位からpersistenttrigeminal artery, persistent acoustic (otic)arteryおよびpersistent hypoglossal arteryの3種が報告されているが,persistent trigeminalarteryは最も多く,100例以上をかぞえ,またpersistent acoustic arteryはきわめてまれで,これまで4例にすぎない。またpersistent hypo—glossal arteryもかなりまれであつて,これまで26例の報告があるのみである。著者らは脈なし病に合併したpersistent hypoglossal arteryの興味ある1例を経験したので報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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