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臨床実験
高周波低強度集束超音波による水晶体無軌跡限局侵襲装置の臨床的応用
著者: 坂上道夫1
所属機関: 1慶応大学医学部眼科学教室
ページ範囲:P.1387 - P.1390
文献購入ページに移動I.緒言
さきの報告において集束超音波照射装置を発表し,音響的設計の根拠として超音波ビーム直径を0.5mmφとした。これは球面変換器に関する0'neil理論を採用し変換器の半径,変換器から輻射器先端までの距離,および周波数を決定したものである。結果として破壊モデル実験および回析音場音響像の観察とよく一致し,白内障水晶体の音波減衰から考えて,水晶体以外の他組織への副障害は全く問題にならないことを確認した。
さらに低周波(1Mc以下)の集束超音波では介達的,無軌跡的の水晶体侵襲は困難であり,直達的に超音波を利用すべきことを知つた。
さきの報告において集束超音波照射装置を発表し,音響的設計の根拠として超音波ビーム直径を0.5mmφとした。これは球面変換器に関する0'neil理論を採用し変換器の半径,変換器から輻射器先端までの距離,および周波数を決定したものである。結果として破壊モデル実験および回析音場音響像の観察とよく一致し,白内障水晶体の音波減衰から考えて,水晶体以外の他組織への副障害は全く問題にならないことを確認した。
さらに低周波(1Mc以下)の集束超音波では介達的,無軌跡的の水晶体侵襲は困難であり,直達的に超音波を利用すべきことを知つた。
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