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臨床実験
Lincomycinの眼内移行に関する研究III—Clindamycinについて
著者: 今井正雄1
所属機関: 1新潟大学医学部眼科教室
ページ範囲:P.1417 - P.1426
文献購入ページに移動Clindamycin (以下CLM)(7—Chloro−7—deoxy—lincomycin)はLincomycin (以下LCM)の誘導体で,LCM同様アメリカのUpjohn研究所で開発された新しい抗生剤である。抗菌スペクトルはグラム陽性球菌の主体であることはLCMと同様であるが,抗菌力においては数倍まさるし,吸収,排泄においても良好なことが知られている。本剤と蛋白との結合率はLCMよりやや高いが,不活性化は少なく,肝マイクロゾームによる不活性化もLCMより少ない。水にはきわめて溶け易く,分子量は約480である。
私は本剤の眼内移行については実験したのでここに発表する。
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