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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科23巻12号

1969年12月発行

文献概要

臨床実験

エタンブトールによる眼障害—網膜に一過性の出血斑を出現した2例

著者: 宮田ユキ1 佐野豊子1

所属機関: 1国立療養所中野病院

ページ範囲:P.1427 - P.1432

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I.緒言
 新結核治療剤エタンブトール(以下EBと略す)の名が登場してすでに久しいが,その使用に伴う副作用もまた,各種報告せられて,治療上留意せねばならぬ問題となつているのは周知の通りである。現在,その副作用の主たるものは,眼科的には,球後視神経炎様の症状1)2)5)(視力障害,中心暗点,乳頭発赤),色覚の異常,ならびにERGの変化8),内科的には,下肢のしびれ感,軽度の精神障害5)(たとえば,精神不安定,思考力減退など)が知られている。われわれは今回,当院入院患者でEB投与例のうち,従来,眼症状としては詳細には報告されていない網膜出血の2例を経験したので報告し,若干の考察を加えてみたい。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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