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臨床実験
水晶体後部毛様突起延長癒着について
著者: 植村恭夫1 田村秀子1
所属機関: 1国立小児病院眼科
ページ範囲:P.1433 - P.1436
文献購入ページに移動I.緒言
1966年に牧,市川らは,水晶体後嚢の奥に密着した茶褐色膜様組織を有する先天異常の1症例を報告し,松尾,大熊らもそれぞれ1症例の経験を追加報告した。著者らも,日常の小児眼科の臨床において,白内障を伴うこれらの症例を数例経験してきたが,従来よりこの膜様組織は,延長した毛様突起の癒着であるとの考えをいだき,これが,第1次硝子体過形成遺残persistent hyperplas—tic primary vitreous (PHV)のカテゴリーにいれるべきものなのか,別個のものなのかについて検討してきた。著者らは,さきにPHVの定型的2症例について報告したが,今回は,水晶体後部毛様突起延長癒着と仮称するこの先天異常について症例を報告し,PHVとの比較検討を行ない,その関連の有無について論じ,諸賢のご批判をこう次第である。
1966年に牧,市川らは,水晶体後嚢の奥に密着した茶褐色膜様組織を有する先天異常の1症例を報告し,松尾,大熊らもそれぞれ1症例の経験を追加報告した。著者らも,日常の小児眼科の臨床において,白内障を伴うこれらの症例を数例経験してきたが,従来よりこの膜様組織は,延長した毛様突起の癒着であるとの考えをいだき,これが,第1次硝子体過形成遺残persistent hyperplas—tic primary vitreous (PHV)のカテゴリーにいれるべきものなのか,別個のものなのかについて検討してきた。著者らは,さきにPHVの定型的2症例について報告したが,今回は,水晶体後部毛様突起延長癒着と仮称するこの先天異常について症例を報告し,PHVとの比較検討を行ない,その関連の有無について論じ,諸賢のご批判をこう次第である。
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