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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科23巻2号

1969年02月発行

特集 第22回日本臨床眼科学会講演集 (その2)

同胞に多発したGrönblad-Strandberg症候群

著者: 小谷幸雄1 原山達雄1 松岡紀夫1

所属機関: 1信州大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.180 - P.186

文献概要

I.緒言
 全身の結合組織の系統的遺伝性疾患と見なされている疾患の一つで,その分症が眼に起こる場合,はなはだしければ社会的盲人にもなり得る疾患である。この疾病がGrönblad-Strandberg症候群1)と呼ばれるゆえんは,Grönblad (1929)が記載した眼底異常,すなわち網膜色素線条(以下A.S.と略)症の2例において,Strand—bergが弾力線維性仮性黄色腫(以下P.X.E.と略)を証明したことにあるが,眼科的には最近になつていわゆる梨子地眼底も本症候群の眼変化に含めて把握すべきだと提唱されている。
 文献的にはまれな疾患ではないが,日常診療のさいに視力障害を惹起している例はそう多いものではない2)。今回,同胞に発生した本症を経験したので,二三の考察を加えてここに報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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