文献詳細
特集 第22回日本臨床眼科学会講演集 (その3)
幼児の原発性眼窩悪性腫瘍の2例
著者: 宇山昌延1 佐々木嘉彦1 菅謙治1 岡田京子1 丸山光一2
所属機関: 1京都大学医学部眼科学教室 2高松赤十字病院眼科
ページ範囲:P.308 - P.318
文献概要
小児の眼窩に原発する悪性腫瘍は,さほど多いものではないが,その大部分は肉腫であり,かつ腫瘍の発育がはやく,悪性度がきわめて高いとされている。
われわれは,最近,小児の眼窩に原発した悪性腫瘍を2例経験し,2例とも,発病後,腫瘍の発育は非常にはやく,予後は不良であった。病理組織検査によつて,1例は,胎児型横紋筋肉腫embryonal Rhabdomyosar—coma,1例は悪性血管内皮細胞腫malignant Heman—gioendotheliomaと診断された。
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