文献詳細
連載 眼科図譜・137
文献概要
コンタクトレンズ装用時に,レンズ下の角膜中央部付近にちようどゴルフのボールの表面あるいはブドウの房のような,境界のはつきりした多数の小さなくぼみ(dimples)が集まつている所見を認めることが時々ある。そしてそのくぼみには気泡が入り込んている。この所見は1960年F.Dickinson以来数氏によつて報告されているが,わが国では詳細な報告はない。
本症は著者の統計的観察から比較的自覚症が少なく,しかもコンタクトレンズの終日装用者に多く,一般にレンズが角膜の曲率半径に比してきつく合わせられた時に多く,また円椎角膜,高度近視性乱視など角膜表面の不正形の場合に発生しやすい。
本症は著者の統計的観察から比較的自覚症が少なく,しかもコンタクトレンズの終日装用者に多く,一般にレンズが角膜の曲率半径に比してきつく合わせられた時に多く,また円椎角膜,高度近視性乱視など角膜表面の不正形の場合に発生しやすい。
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