文献詳細
文献概要
特集 第22回日本臨床眼科学会講演集 (その4)
負荷調節計について
著者: 松崎浩1
所属機関: 1東京慈恵会医科大学眼科学教室
ページ範囲:P.469 - P.472
文献購入ページに移動I.はじめに
近業易疲労性のある患者に対しては,従来石原,稲葉の近点計を使つて連続近点を測定して,調節衰弱,調節不全などの診断の根拠にしているが,最近,近業易疲労性の眼精疲労様の主訴をもつ患者が増加する傾向にあり,その中には上記の調節衰弱,調節不全はもちろん,調節性眼精疲労,自律神経失調などによる全身症状の一症候として訴える場合,頭部外傷やむちうち損傷などの後症状として現われてくる場合など,原因が非常に複雑になつてきている。
このような近業易疲労性を訴える患者に従来の近点計を使用して,連続近点を測定してみると,近点距離がしだいに遠ざかつてゆくという成書に記載してあるような典型的な例に接することは比較的少ないようである。
近業易疲労性のある患者に対しては,従来石原,稲葉の近点計を使つて連続近点を測定して,調節衰弱,調節不全などの診断の根拠にしているが,最近,近業易疲労性の眼精疲労様の主訴をもつ患者が増加する傾向にあり,その中には上記の調節衰弱,調節不全はもちろん,調節性眼精疲労,自律神経失調などによる全身症状の一症候として訴える場合,頭部外傷やむちうち損傷などの後症状として現われてくる場合など,原因が非常に複雑になつてきている。
このような近業易疲労性を訴える患者に従来の近点計を使用して,連続近点を測定してみると,近点距離がしだいに遠ざかつてゆくという成書に記載してあるような典型的な例に接することは比較的少ないようである。
掲載誌情報