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特集 第22回日本臨床眼科学会講演集 (その4)
二,三の黄斑部疾患の螢光眼底所見について—(その1)原発性黄斑部変性症
著者: 松井瑞夫1 高慶二1 折坂和子1 松本和1
所属機関: 1駿河台日大病院眼科
ページ範囲:P.531 - P.538
文献購入ページに移動黄斑部に限局した各種網膜脈絡膜疾患を,統一的な見地から分類整理しようとする試みが,Maumenee1),Gass2)らにより行なわれている。このとき,螢光眼底所見が,これら黄斑部疾患の病態の理解にきわめて貴重な情報を提供することが明らかにされている。また,本邦においても,螢光眼底所見の最初の報告は,藤原3)の中心性網膜炎に関するものであり,以来,黄斑部疾患の螢光眼底所見に関する報告が,数氏により行なわれており4)〜8),いずれも黄斑部疾患の病態の理解に,螢光眼底所見がきわめて重要なものであることを認めている。
われわれは最近,本邦ではきわめてまれとされている典型的な卵黄様黄斑変性症に遭遇したので,今回は,この症例および4人の同胞に出現した家族性黄斑変性症についての螢光眼底撮影,立体眼底撮影の結果を中心として報告する。
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