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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科23巻4号

1969年04月発行

文献概要

特集 第22回日本臨床眼科学会講演集 (その4)

本態性高血圧症の予後について

著者: 桑島治三郎1 藤村澄江1 富永忠弘2

所属機関: 1東北大学医学部眼科学教室 2東北大学医学部鳥飼内科

ページ範囲:P.539 - P.540

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 最近の診断法の進歩に伴つて,従来本態性高血圧症と診断されたものの中から,新たに症候性高血圧症として鑑別される症例も少なくなく,また一方では降圧剤療法の普及・進歩も加わつて本症の予後に変化をきたしつつあることが十分に予測される。したがつて,現在の時点に立つて本症における眼底所見の予後的な意義を再検討してみることは,臨床的にきわめて意義の深いことと考える。
 そこでわれわれは東北大学付属病院第2内科を受診し,眼科教室で眼底検査を行なつた本症患者,昭和31年から昭和35年に至る5年間の無選択的な連続768例を対象とし,それらを東北大式眼底分類法により,正常群(以下0群),網膜小動脈高張(I群),網膜小動脈硬化症(IIa群),小動脈硬化性網膜症(IIb群),高張性網膜症(III群),高張性神経網膜症(IV群)の6群に分け,調査検討し,次の結果を得た。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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