icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床眼科23巻5号

1969年05月発行

文献概要

特集 第22回日本臨床眼科学会講演集 (その5)

Waardenburg症候群の姉弟例について

著者: 須田栄二1

所属機関: 1青森県立中央病院眼科

ページ範囲:P.637 - P.643

文献購入ページに移動
I.緒言
 色素が先天的に不足している状態は,昔から事実としても,伝説としても,よく知られていて,特に有色人種では,頻度も高く,かつ際立つて目立つ存在ではあるが,部分的なalbinismも多少とも眼症状を伴うことがまれではない。すなわち,虹彩変色と先天性聾を合併するもの,白い前髪と虹彩変色と聾とを合併するもの,内眼角の外方偏位を含併するもの,鼻根の発育過剰を合併するもの,口蓋垂の欠如を合併するものなどが以前から報告されていた。
 1951年Waardenburg1)は広範な調査に基づいて,これらの種々な先天異常が合併して遺伝することを明らかし,以来その名を付してWaardenburg症候群と呼ばれている。すなわちそれぞれの症状は,

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら