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臨床実験
直視型圧迫隅角レンズの試作
著者: 中村泰久1
所属機関: 1千葉大学医学部眼科学教室
ページ範囲:P.795 - P.799
文献購入ページに移動I.緒言
狭隅角に対して,隅角を開大して観察しようとする試みは,従来,諸家によりいくつかの方法が考えられ,なされてきた。その中で,角膜に圧迫を加えることにより房水の移動をはかり,隅角へ移動した房水によつて虹彩根部を押し下げて,その後方にかくされた癒着などの所見を観察するという考えは特にすぐれている。私は直視型隅角レンズにこの原理を応用し,実用に耐え得るレンズを試作したので,ここに報告する。なお,この原理を応用した隅角検査法は,岩田氏が,「圧迫ゴニオスコピー」と命名しているので,これに従うこととする2)。
狭隅角に対して,隅角を開大して観察しようとする試みは,従来,諸家によりいくつかの方法が考えられ,なされてきた。その中で,角膜に圧迫を加えることにより房水の移動をはかり,隅角へ移動した房水によつて虹彩根部を押し下げて,その後方にかくされた癒着などの所見を観察するという考えは特にすぐれている。私は直視型隅角レンズにこの原理を応用し,実用に耐え得るレンズを試作したので,ここに報告する。なお,この原理を応用した隅角検査法は,岩田氏が,「圧迫ゴニオスコピー」と命名しているので,これに従うこととする2)。
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